●:作詞はノートに書きつつみたいな感じですか?
塩島:そうですね。昔から、思っていることをノートに書いたりしてます。色々と思いついたことを書き溜めているノートがあるんですね。何年か前のノートを見たりすると、大丈夫かこいつ?とか思うんですが、その時に感じたものを沢山書き残しています。詞を書く時は自分の世界に入り込んで、その世界に想像を張り巡らせていくと書けるんです。煮詰まった時はそのノートを見たりと。
●:ノートを見て詞を書く雰囲気作りをするんですね?
塩島:はい。自分の世界を作るんです。例えば、部屋だと電気を消したりしますし。時には電車の中や、天気の良い日は公園とか、見晴らしが良い屋上とか探し出したり。陽の当たる感じから何かを得たり。屋上ってこんなに空が見えるんだって実感したり。当たり前のことなんですが、普段ビルの隙間からしか空を見る機会がないけど、屋上に上がるたびにそう思うんです。その広さと空に吸い込まれそうになりますね。もちろん海も好きですね。
●:運転免許は持っていないんですか?
塩島:持ってるんですが、ペーパー・ドライバーなんですよ。
●:運転できれば気晴らしに海まで行ってとかって出来ますし、また色々世界が広がるんじゃないですか?
塩島:そうなんですよね。鎌倉に友達が住んでいて、季節問わず、遊びに行っているので、そのついでに鎌倉の海に行って、音とか景色とか、地平線の先をじーっと見たり。あの境目は何なんだろうとか、、、。
●:ちょっと現実逃避入ってますよ〜!(笑)少し話しを戻しますが、『黒盤』のアルバムで一番古い曲は「深い森」ということですが、この曲について何かエピソードはありますか?
塩島:「深い森」は友達を応援しようと思って作った曲なんです。その友達は、当時すごく悩みに悩んでいたんですね。でも本人にはその話はせずに、別に頑張ろうって歌でもないし。ただ何か感じてもらって、心が元気になればいいなって思ってライブに招待したんです。そうしたら、感動してすごい泣いてて。その時初めて、友達のことを思って作ったんだよって話したんです。その思いが伝わったんだなって思ったら、すごく嬉しい気持ちになりました。
●:オリジナル曲が出来る何かきっかけみたいなものはありますか?
塩島:大体、自分が見てきたものとか、直接感じてきたもののほうが想像しやすいですね。だから、友達がきっかけだったり、自分からの目線だったりしますね。等身大の思いを聴いてほしいです。